当て馬ならし
やっぱり・・・
何かを企てている
・・・そして時間はない・・・

今すぐにでも飛び出して、
何を企んでいるかと問い正したい。

だけど・・・
常識的に考えて
今はまだ証拠がない・・・
この呟きにしても
聞き間違いだといわれるだろう・・・

だって、一人になるために
しこたま酔った芝居をしたのは
わたしだから・・・

ジフェルは軽い足取りで
自室に向かっている

1階の一番奥の扉が開いて入っていく
彼の姿を確認して、
とりあえずあそこが根城だということで
今日のところは帰るしかない。

ジフェルがいない時間を
見計らって、なんとか忍び込めたら・・・
・・・・やってることが姫じゃない・・・

わかってる。

でも、もうこの国は・・・
私にとって他国ではないと思えるから・・・

じっとはして居られないのだ。
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