当て馬ならし
汚名を被るのは慣れてる
疑心に揺れる瞳に微笑みかけて

「では、失礼します」

今ここで衛兵を呼ばないでいる彼
挙動不審だとしても
彼以外になら何とでも申し開きをする。

そして、なんとしてでも止めてみせる。

まだこの国の為に動ける、
あの魔術師の黒い陰謀を阻止できる
かもしれない

望みは0ではない・・・
ただ・・・味方は0なのは確かだ

夜色のローブをすり抜け颯爽と歩き出す

とりあえず、明日からの為に
今は眠ろう・・・
昨夜とは違って今日は
よく眠れそうだ。
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