当て馬ならし
第五話 当て馬対し
ハトナが下がっていったのを
ベッドで確認して起き上がる。
寝間着の上にきちんと
ショールをまいておく。
ここで、前みたいに
変に誘惑したとか言われるような
事態は避けておきたい。
深夜である。
ベランダに出て
小さく深呼吸をする。
見上げた空には月が煌々と輝き
地上を青い光で満たす
静まり返った庭園に、
外灯の明かりがほんのりと揺れている。
そして来るであろう
その人物に対して
壁を背にして待ち構える。
何度となく背後を取られ、
その度に動揺してきた。
今夜は動揺している暇はない、
きちんと間違えないように
余裕をもって説得しなければ・・・
ベッドで確認して起き上がる。
寝間着の上にきちんと
ショールをまいておく。
ここで、前みたいに
変に誘惑したとか言われるような
事態は避けておきたい。
深夜である。
ベランダに出て
小さく深呼吸をする。
見上げた空には月が煌々と輝き
地上を青い光で満たす
静まり返った庭園に、
外灯の明かりがほんのりと揺れている。
そして来るであろう
その人物に対して
壁を背にして待ち構える。
何度となく背後を取られ、
その度に動揺してきた。
今夜は動揺している暇はない、
きちんと間違えないように
余裕をもって説得しなければ・・・