当て馬ならし
移動はあっという間で、
書庫の前にすとんと降り立ち
あっけないほど事務的に
私を腕から下ろした。
書庫には今日は明かりがついてない
・・・今までこんなに真っ暗な
この建物を見たことがなかったので、
少し怖気づく。
いやいやいや!
びびってるんじゃないわよ。
いつもいつも不意打ちしやがって!
不意打ち王子め!!
説明してから行動しろよぉ
拳を握って目の前にこいつがいなきゃ
地団太を踏んで
「きーーーー!」
と叫び倒しているところだろう。
扉を開けて書庫に
無言で入っていくラル王子
その背中を睨みつけてやる
パタンと閉まる扉
・・・なんの促しもなし・・・
だから説明を・・・と・・・
目の前から張本人が消えたので
声だけは上げないで
右足を一回だけ強くならす。
ふぅと小さく息を吐いて混乱を収める。
いま必要なのは冷静さだ、
どんな思いだろうと受け止める余裕だ
機微を読み取って
なんとかジフェルを止められるように
協力してもらわなきゃ。
書庫の前にすとんと降り立ち
あっけないほど事務的に
私を腕から下ろした。
書庫には今日は明かりがついてない
・・・今までこんなに真っ暗な
この建物を見たことがなかったので、
少し怖気づく。
いやいやいや!
びびってるんじゃないわよ。
いつもいつも不意打ちしやがって!
不意打ち王子め!!
説明してから行動しろよぉ
拳を握って目の前にこいつがいなきゃ
地団太を踏んで
「きーーーー!」
と叫び倒しているところだろう。
扉を開けて書庫に
無言で入っていくラル王子
その背中を睨みつけてやる
パタンと閉まる扉
・・・なんの促しもなし・・・
だから説明を・・・と・・・
目の前から張本人が消えたので
声だけは上げないで
右足を一回だけ強くならす。
ふぅと小さく息を吐いて混乱を収める。
いま必要なのは冷静さだ、
どんな思いだろうと受け止める余裕だ
機微を読み取って
なんとかジフェルを止められるように
協力してもらわなきゃ。