当て馬ならし
開けなれた扉を押して中にはいる
すっかり月明かりに慣れた目に
書庫の中は思ったほど暗くなかった。
いつもは橙の光で満たされていた空間は、
今日は大きな窓からはいる
青い月の光が漂う
机の上には5冊分の本の山が2個
・・・片づけることなく置いてある・・
扉をしめて辺りを見回しても
ラル王子の姿が見えない
机の間を通って本棚に近づいて
やっとその黒い塊に気が付いた。
本棚に背を預け床に座り込む、
膝をたててその上に両腕を載せ
顔はうなだれて表情は読み取れない・・・
丁度窓から月明かりが落ちて
・・・格子の影がまるで檻のようだった
私は能力を開く・・・
すっかり月明かりに慣れた目に
書庫の中は思ったほど暗くなかった。
いつもは橙の光で満たされていた空間は、
今日は大きな窓からはいる
青い月の光が漂う
机の上には5冊分の本の山が2個
・・・片づけることなく置いてある・・
扉をしめて辺りを見回しても
ラル王子の姿が見えない
机の間を通って本棚に近づいて
やっとその黒い塊に気が付いた。
本棚に背を預け床に座り込む、
膝をたててその上に両腕を載せ
顔はうなだれて表情は読み取れない・・・
丁度窓から月明かりが落ちて
・・・格子の影がまるで檻のようだった
私は能力を開く・・・