当て馬ならし
「4日後・・・
 もう深夜だから
 あと3日ということは舞踏会ね」
山賊たちの会話を思い出す。
私の声を聴いて思いが
自分から私へ向かう。

嫌疑・不安・・・不信・・・
解っていたその思い
それを受け止め
それでも伝えるしかない。
「どうしてジフェルが
 怪しいと思ったかは・・・
 もう、カンとしかいいようがないの」
十歩ほどの距離を隔て
流れてくる不信・・・

見下ろす形になっているのを
いいことに、ひるまず続ける
「彼はこの国を自分のモノに
 しようとしている」
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