当て馬ならし
「ヴァレイズは才能があり、
 当時の宮廷魔術師の
 最高責任者だった。
 もともと親戚で
 彼の才能には憧れてもいた」
老魔術師が責任だなんだと
今まで自由に扱えていた
魔法を制限しだした。

便利に使っていた魔術ほど禁止されて、
口でははいはいと聞いていたが
不満が募った。

ヴァレイズはこっそりと
自由に魔法を学べる
空間を用意してくれた。

それこそ、ヴァレイズの魔法と
自分の魔法があればできない事はないと
思えるほど無限の可能性がみえる。

禁忌と言われる魔法の術式も学んで
知識が広がっていくのに快感を覚えた

危険と言われるほど、
興奮がたかまった。

しかもそれが密かに自分だけが
しっているという
背徳間で満たされる。
だから、もっともっとと促すヴァレイスの
言いなりになって魔法にのめりこんだ。
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