当て馬ならし
それは、ラル王子の呼び出す
膨大なマナを利用して
『代償』をその『膨大なマナ』に
置き換えて契約を試みる

それが召喚物に受け入れられた場合、
特殊な代償を支払わず召喚を、
可能にするというものだった。

自分にしかこの術式は通用せず、
これが出来ればこの世界で唯一
『無代償』で召喚魔術が使える人物
になる。史上初だと

・・・・そそのかされた・・・

知識の面でも網羅していると
思っていたから、
ヴァレイズが提案した
召喚時の代償契約が
交渉で成り立つと信じていた。

それが、偏向されて与えられている
情報とも知らず。
自尊心をくすぐる言葉に
酔いしれ無知な暴走を止められなかった。
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