当て馬ならし
第五章

第一話 当て馬間が悪し

あとは信じて待つしかない。
朝食が終わると
ジフェルが研究所に向かって
出発していった。

庭を散歩する態で
馬車に乗り込むジフェルを見にいった。

ラル王子が兵隊と一緒に
彼を見送っていた。

そして、城内にいるであろう
隠密行動を行う人たちが
ジフェルの陰謀を暴く
証拠を見つけてくれるのを
祈るしかない・・・

本を読み
ダンスの振り付けの
稽古をして・・・
時間が過ぎていく

こんなに、平和でいいのかと思うほど
静かに時間が流れる。

今、どんな状況になっているか
・・・私が知る由もない
午前中に書庫に行ってみたが
誰もいなかった・・・
会議は続いているだろうし、
指示してるのもラル王子だろうから
いるわけもない・・・
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