当て馬ならし

第二話 当て馬拐かし

ぴちょん・・・ぴちょん・・・・

規則正しく落ちる滴の音は
残響を残し消えてはかぶさり
ひんやりとした空気を
より冷たく感じさせる。

意識は聴覚から戻ってきて・・・
次に戻ったのは感覚・・・
頬にあたる空気と体の左側が冷たい
・・・眠ってしまったのかだろうか?
肩と二の腕が下敷きになるような
寝方をしているようで・・・
少し肩が痛かった・・・
だから寝返りを打とうとして
腕を動かそうとした時
手首に痛みが走る・・・

縛られている?!

!!!!意識が急速に覚醒する
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