当て馬ならし
「エンチャントスフィア・・・」
マジックポーション研究所でみた、
球体の倍はあろうかと思われる
大きなスフィアが眩い魔方陣の光を
浴びて輝いている。

球体の中には色とりどりのマナが
浮かび躍動している

背中をぐいっと押される
『歩け!』という指示だ。

そのスフィアに向かい
おずおずと歩を進めていく。

するとスフィアの台座の周りに、
柱が立っている

その数は6本
・・・等間隔に並び・・・
柱の色が色とりどりで
まるで魔方陣の光のようだと思った時、
その柱の光の中に、
人がいるのが分かった

「ひと?!」

慌てて近寄ろうとした私は
手首を強くねじられて動けなくなった。

ゆっくりと歩くように促される。
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