当て馬ならし
そういってドレスの裾に
ナイフを立て切れ目を入れる

何?!どうするの?

何をされようとしているの
・・・分からない・・・
気持ち悪い感覚が
やっと過ぎ去ってくれてホッとしたのに
ジフェルは見せつけるように
その切った裾を両手で持った・・・

そして一気に引き裂く!

ピンクのドレスの裾は無残にも破れて
その裂け目が太ももをはだけさせる。

思わず息を飲む・・・
「いや」という言葉が
喉の奥から上がってくる

それを言うとまたこいつを
喜ばす事になりそうで
・・・必死に堪える

「ほほっ・・・これはこれは・・・
 新ピコランダ王に見てもらって
 光栄と思いなさい」
そういってさらにドレスは
ビリビリと破かれていく
すっかり両足が露出する
・・・屈辱で吐き気がする・・・

何か言ってやりたいのに、
喉の奥がしまったみたいになって
目頭が熱くなる

ダメだ!泣いたらダメ!!!

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