当て馬ならし
第三話 当て馬窮し
「7年もかかった。
私は魔力が低くてね・・・
一族の間でもずっと
バカにされてたんだ。」
淋しげにポソリポソリと話し出す。
同情を誘うようなその弱々しい声に
怒りがほんの少し揺らいだ
「そーーんなおかげで、
あのバカどもには誰にも気が付かれずに
すんでるんだけどねー。」
手のひらを返すような
人を小ばかにした明るい声でいい放ち
「かわいそうだとおもった?」
といって大爆笑している。
壊れているのだ・・・
心を覗くのは危険なほど
彼はもう壊れてしまっている
「いいね・・・
蔑んで憐れんで・・」
私の顔を見上げながら台座に膝をつく
私の太ももに手を這わせ
・・・頬を付ける・・・
荒い息が肌に絡みついて
そこから自分が腐っていくような
感覚になる。
私は魔力が低くてね・・・
一族の間でもずっと
バカにされてたんだ。」
淋しげにポソリポソリと話し出す。
同情を誘うようなその弱々しい声に
怒りがほんの少し揺らいだ
「そーーんなおかげで、
あのバカどもには誰にも気が付かれずに
すんでるんだけどねー。」
手のひらを返すような
人を小ばかにした明るい声でいい放ち
「かわいそうだとおもった?」
といって大爆笑している。
壊れているのだ・・・
心を覗くのは危険なほど
彼はもう壊れてしまっている
「いいね・・・
蔑んで憐れんで・・」
私の顔を見上げながら台座に膝をつく
私の太ももに手を這わせ
・・・頬を付ける・・・
荒い息が肌に絡みついて
そこから自分が腐っていくような
感覚になる。