当て馬ならし
暖かい光の中
・・・私は・・・幻を見ていた・・・
赤く輝き炎を湛えた竜が
私を包んでくれている。

竜はいてくれたのね・・・

そして竜は光の中、
天に昇って行った・・・

光が収まる

ほんのりとした暖かさに包まれ
台座の上に座り込む

かなりの魔力が私の体を
通りぬけていたのだろう・・・

座って体を起こしているのも
やっとと言うほどの倦怠感が襲う

今にも倒れそうになる体を
なんとか起こして周りを見渡す。
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