当て馬ならし
厳しく叱られた時もある。
本気で怒った時の母は
ルミナーテの比ではない。

そして、
父が王で母が王妃だという事実は
式典などの行事で見せつけられると
甘えられなくて
淋しくなって
二人が遠い存在に思えて
泣いた時もあった。
何より二人は忙しい、
小さな国ゆえの二人の多忙さ。

でも今になってわかる
そんな忙しい中、
愛情をいっぱい注いでくれたこと。

だから、
注がれる愛情を拒まない
そして甘やかしに来てくれる時は
私も甘えることにしている。

< 39 / 437 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop