当て馬ならし
「で、残ってるのは、
 おねぇちゃんと・・・」
すこし言いよどむベル
「と?ということは
 ・・・レヒューラ?」
やっぱりわかってたか・・・
と呟いてベルがうなずく。
「レヒューラちゃんって
 魔術適正が高くて
 魔力もすごいんだって、
 魔術の才能もラル王子に次ぐ
 天才魔術師って言われてるらしいよ。」
突然ラル王子の名前がでて顔が熱くなった。
・・・なんで?
私は動揺してる・・・
名前聞いただけでどきってなるのって・・・
まだ本調子じゃないの?わたし?

でも、そんなの
おくびにも出しませんってかんじで
「そうだったのかぁ、
 だからあんなに早く
 意識が回復してたのね」
そう言って、アル王子に抱えられて
意識を取り戻したレヒューラの話をした。
< 391 / 437 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop