当て馬ならし
空気を変えて
真剣に心配してる顔した妹が
聞いてくる
「体は辛くない?」
私は、信じられないぐらいに回復した
体を動かして
「うん、竜が傍でずっと
 守ってくれてた夢をみたの。
 ずっと竜の隣で寝てた。」
それを聞いたベルは安心の顔を見せた。
「あながち夢じゃないかも。
 うちの竜は寝ることに関しては
 一家言(いっかげん)あるからね♪」

私の体は、突然大きな魔力を通した為
副作用でオーバーヒート状態
だったらしい。

もし、竜の加護がなければ
精神を壊されてたかもしれないほどの
魔力量だったみたいだ。

さらに、私の体内で、
流れ出した魔力の道筋が
大きく開きっぱなしになってしまって
それを自力で止めるには
私の魔力は鍛えられてなかったという。

開いている間は、
体内に蓄積されている本来の魔力
つまり精神力もながれちゃうから
夢うつつの状態が続くらしいの。

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