当て馬ならし
「夜の闇にまぎれて飛んできたら
 そりゃコウモリでしょ。」
眉をひそめてベルは話し出した。
ベルがピコランダ入りした時、
私の顔色はもうよくなっていて
あとは目が覚めるのを
待つだけと言う診断になっていた。

まずは、今回の事件の経緯を王から
説明を受けて、ベルは看病の為に
私の部屋に寝泊まりする
つもりだったという。

旅の疲れもあり、
夜も深くなると
うとうととしてしまったらしい

「なんかね、気配を感じて目が覚めたら、
 ベランダに黒い影がたってるのよ。
 でかい影で、青い光がふわーってしてて、
 あたしもうこれは
 コウモリ男でたーーーーー!!!
 って思ったわよ。
 で、叫ぶために声を上げ様としたら、
 『舌打いっぱつ、サイレント★』」
ウィンクして舌をペロってだして
人差し指を顔の横で立てるベル

「お・・・おう・・・
 いきなり魔法かけられちゃった訳だ」
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