当て馬ならし
静まり返っていくエントランス内を
練り歩いて
堂々と先導されて
自分の部屋に着いた。

ピコランダのメイドさんがさがり
扉がゆっくり閉まる
身内の騎士とメイドだけになった・・・
とたん

お互いに目を合わせて
クスっと笑い出す
するともう止められない
あはははという大きな笑い声に
なったところで
騎士がゴホンと自制を込めて
咳払いする。

タシーがニコニコしながら
「やりましたね姫様」
というと騎士が
「わが姫の美しさに皆
 圧倒されてましたよ」
「誇らしいですなぁ、
 早速ファルゴアに帰って
 自慢したいです」
笑顔で言いながら騎士たちは
馬車に残した荷物を運びに一旦退出した
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