当て馬ならし
時間はあっという間にきてしまって
王子の退室を促すため
執事が呼びに来た。

「それでは、また」
と去っていく王子の心を覗く
好意あり。
楽しかったという思い、
次へという心の切り替え
その後の私の太ももへの
目線チラリも確認♪

第一印象は
かなりよかったんじゃないでしょうか?
手ごたえを感じながら
王子の背中を見送った。

扉の外まで見送ったタシーが
帰ってきてニヤリとする
「姫どうでした?」
小声で聞くタシーに、
「好意をもってくれたわ、
 楽しいと思ってくれてた。
 あーんど・・・」
目を指してから太もものスリットを指さす
タシーは「でしょう?」といって肩をすくめて
親指を立てニカッと笑う。
「さて、あとはこのまま音楽を
 聴くもよし帰って
 お休みになるもよしだそうです。」
グラスにお水をついで渡してくれるタシー
フカフカの椅子に深く腰を下ろして
水を飲む。
私もやっぱり緊張してて
喉がカラカラだった。
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