当て馬ならし
・・・・どれぐらい歩いたのか・・・
目の前にガラス張りの
ホールのようなものが見えた。

玉砂利の道はなんとか続いていて、
たぶんあそこまで行って
大丈夫だと思われる。

広い円柱の4分の1が
ガラス張りになっている
ホールのような部分は
二階建ての高さがあり、
そのてっぺんには半球の屋根がついていた。
その後ろには煉瓦造りで、
蔦の這う壁が続き、
その先にどっしりとした扉があった。
ガラス張りになっている部分から
暖かい橙の光が漏れてきている。
覗くと、本が何段もの本棚に収められ
天井まで埋まっている。
さらに奥にも本棚は続いているようだ。

図書・・館?書庫?
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