当て馬ならし
「といっても・・・
出来レースなのよね。
その年の竜人を選ぶのは姫なの
姫が婿にしたい人を『竜人』
として選ぶ。」
夜色の瞳が興味深そうに私を見つめる
「『竜狩り祭』をするっていう
お触れがでると
王になりたいと思う人が
姫の試練を受ける
その試練の内容だって
姫が決めちゃう!
姫の意中の人が選ばれるよう
になってるわけ」
心が分かっちゃう私たち王族だから
出来る祭りだと思う
自分の意中の人が参加してくれるのが
分からなければいつも通り
竜鍛え祭りになるだけなのだから・・・
きっと他の国には
不思議な習慣だろうなぁ
「不思議だ・・・
竜の力が何か介在してるのだろうか・・・」
彼は真剣につぶやいた。
心の中で『正解!』と言う
この話を王族の横暴だ!と切れず、
のんびりしてるなぁと
笑い飛ばさないでいてくれるのは
ファルゴア国民だけかと思いきや
ここにもいてくれた。
自然と口元がほころぶ。
出来レースなのよね。
その年の竜人を選ぶのは姫なの
姫が婿にしたい人を『竜人』
として選ぶ。」
夜色の瞳が興味深そうに私を見つめる
「『竜狩り祭』をするっていう
お触れがでると
王になりたいと思う人が
姫の試練を受ける
その試練の内容だって
姫が決めちゃう!
姫の意中の人が選ばれるよう
になってるわけ」
心が分かっちゃう私たち王族だから
出来る祭りだと思う
自分の意中の人が参加してくれるのが
分からなければいつも通り
竜鍛え祭りになるだけなのだから・・・
きっと他の国には
不思議な習慣だろうなぁ
「不思議だ・・・
竜の力が何か介在してるのだろうか・・・」
彼は真剣につぶやいた。
心の中で『正解!』と言う
この話を王族の横暴だ!と切れず、
のんびりしてるなぁと
笑い飛ばさないでいてくれるのは
ファルゴア国民だけかと思いきや
ここにもいてくれた。
自然と口元がほころぶ。