Lⅰght~光~
「りぃこ、おはよう!」
「りこじゃないって、あやこだって!」
みんなすでにあたしの本名を忘れているのではないかとドキドキさせられる。
「麻子」
と書いて
「まこ」
と読む、市原麻子は、中学校の頃からずっと一緒の友達。
中学校の頃は「あや」とか「あーちゃん」とか呼んでくれたのに、何故か今は「りぃこ」になっている。
なんだか、とても複雑な気分だ。
「ねぇ、りぃこぉ」
「何?テンション高いねぇまこ」
「浩哉君ってかっこよくない?!」
まこは、数少ない男子の中でもひときわ目立っている浩哉に心惹かれているようだった。
「えぇ、でもさ、喋ってるとこあんま見たこと無くない?」
「でも、隣のクラスの男子と喋ってるのあたし見たよ!」
「マジィ?」
「確かさ、野球部でしょ?」
「えぇ、あたし知らないよ」
確かに、野球っぽい坊主ヘアをしている。
でも・・・
あたしはどうしても、浩哉は人とは全く喋らないタイプだと思っていた。
隣のクラスの人と話しているところなんて・・・
想像もつかないほどだ。
「りこじゃないって、あやこだって!」
みんなすでにあたしの本名を忘れているのではないかとドキドキさせられる。
「麻子」
と書いて
「まこ」
と読む、市原麻子は、中学校の頃からずっと一緒の友達。
中学校の頃は「あや」とか「あーちゃん」とか呼んでくれたのに、何故か今は「りぃこ」になっている。
なんだか、とても複雑な気分だ。
「ねぇ、りぃこぉ」
「何?テンション高いねぇまこ」
「浩哉君ってかっこよくない?!」
まこは、数少ない男子の中でもひときわ目立っている浩哉に心惹かれているようだった。
「えぇ、でもさ、喋ってるとこあんま見たこと無くない?」
「でも、隣のクラスの男子と喋ってるのあたし見たよ!」
「マジィ?」
「確かさ、野球部でしょ?」
「えぇ、あたし知らないよ」
確かに、野球っぽい坊主ヘアをしている。
でも・・・
あたしはどうしても、浩哉は人とは全く喋らないタイプだと思っていた。
隣のクラスの人と話しているところなんて・・・
想像もつかないほどだ。