大好きだったよ、先生。
「おわったーー!」
「おつかれさん」
今日はいつもより正解率よかったからあたしも先生もにこにこ。
「せんせー、誰が離任するんですかー?」
「…知らないよー」
…あれ?
なんか、顔、暗いよ?
「…先生?」
見つめた先生は今にも泣き出しそうに、悲しい悲しい顔してるから。
そんな、離任とか、するわけないでしょ?
「先生が離任するわけないですよね、あたしまだまだ教えてもらうことたくさんある…」
「飴、余ったからあげる」
あたしの声を遮る先生。