空へキミに
「去年でもなんでもお前言えよ。すげぇことなんだぞ」

ビックリした。
私は、ただ優介を唖然とみつめていた。

「優介?スリーポイントうってくれよ」

「あ?いいけど」

優介はスリーポイントラインに立った。

体育館には緊迫した空気が流れていた。


タン・・・


軽いジャンプをし、優介は大きな手からボールを放った。
綺麗なまっすぐな弧を描きボールはリングに吸い込まれた。


ザシュッ

リングに当たらずに入ったときの音・・・

私はこの音が大好きだった・・・
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