雨唄~幽霊ちゃんの初恋~
「・・・っ」

目を開けると
だれか知らない男が目に入る。



「きゃあああああ!!」

私は思わず叫ぶ





「・・ッチ、人間の女はホントうるせえよな」



えっ・・・?!
まだ目が霞んでその姿ははっきりとは見えない。




「あの、あなたも人間なんじゃ・・・」

「あ?俺の格好みてわかんねえの?どう見ても人間じゃねぇじゃん」


そう言ってケラケラ笑う。


確かに・・・
顔はかっこよくて人間そのものなんだけど
耳はとんがってるし八重歯も長いし
髪は黒髪でツンツンしてる。
悪魔を連想させる感じ



「じゃあ、あなたは誰?」



「んー、敢えて言うんなら悪魔ってとこ。」



といって横から入ってきたのは
優しい目をした栗色の髪をした男。



「そして僕は天使。よろしくね」

ざっと雑な自己紹介をして手を差し出す




私はあまりのことに放心状態。
なんで私の前に天使と悪魔が・・・!



「君も大変だったよね、殺されちゃってさ。」
天使は目に涙をうけべながら呟く。



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