[ショート] -The moon of night-



いつしかその傷さえあった事を忘れてしまった時に・・・。



「お母さんたちから、連絡あった??」

「まだ。2人で楽しんでんだろ??旅行」

「そっか。そうだよね」


姉貴が、ふふッと笑った。

天使みたいな微笑。
手放したくない微笑。


後ろを振り返った。


今、ちょうど俺の後ろにある窓から、大きな夜空が見えた。


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