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第2章

 (1)必ず君を手に入れる

今日も玄関でハルを見送った。

昨日も今日もハルは僕の家から出勤している。

「いってらっしゃい。気をつけてね」

「うん。……あの」

「今日も迎えに行くよ」

ハルが何を言いたいのかわかったから、先に答えた。

迷惑って感じでもなかったから、どうせまた、申し訳ないとか思っているんだろう。

「僕が行きたいんだから、気にしなくていいんだよ。それとも迷惑?」

「ううん、そうじゃないんだけど。……今日も9時くらいになると思う」

「うん、わかった」

「じゃあ、いってきます」

「いってらっしゃい」
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