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ハルには、酔った君をみんなに押しつけられたって言ったけれど、本当は何気なく僕がその役割を担わざるを得ないように仕向けた。

僕の行動をみんなに怪しいと思われたって別に構わなかった。

とにかく、ハルと二人きりになりたかった。

ハルはかなり酒に弱く、みんなが二次会に行った後、酔って男の話しを始めた。

正直、聞きたくもなかったけれど、別れた男の話だったから、まだマシだった。

ハルは驚くほどあの頃と変わらず、男を見る目がなかった。

中学生の時だって、あんなヘンな男に告られて付き合ってたっていうのに。

僕は１０年の時を超えてもなお、身悶えるような思いをしなくちゃいけないのか。