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「飯炊き女って言われてる」

そう聞いた時は、そいつの年齢は幾つなんだと思った。

飯炊き女、なんて昭和のちゃぶ台みたいな響きだ。

今、家に居座っている男の話しだと聞いて、年上なのかと思ったら、年下らしいからそれも驚いた。

でも、『飯炊き女』とは言い得て妙だ。

きっと必要とされたくて、せっせとご飯を作ってあげたんだろう。

でも、その男にとっては飯を出してくれるだけの女になってしまったということだ。

飯炊きに必要とされているからって、それは愛されているわけじゃない。

そんなの当然のことなのに。

愛されていれば、飯炊きなんかしなくても愛されている。

そんなことしなくても、僕は君のことが大好きなのに。
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