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家に連れて帰って一緒に過ごす時間は、夢のように幸せだった。

ハルは肌に馴染むように僕のそばにいた。

絶対に手放さない。

でも、やっぱり夜になって「掃除をしたい」とか言い出したから、また核心に触れた話しをすることになった。

父親のことには絶対に触れず、でもハルのロジックを崩すように伝えなければ。

とにかく、ハルのロジックに繋がる行動を封じるのが初手だと思った。

なるべくストレートにハッキリと僕の気持ちを言ったつもりだったけれど、「ハルはハルのままでいいんだよ」と言ったら泣いてしまった。

それも我慢していたのに、こぼれてしまった涙のようだった。

泣かせてしまった。

我慢をさせてしまった。
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