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自分で決めたことだけれど、自分勝手な僕の理由で、ハルを泣かせてしまって、その涙を目の当たりにすると心が折れそうになる。

でも、一度進み始めてしまったことは、もう後戻りはできない。

傷つけ過ぎて壊れないように慎重に触れるけれど、それでも確実に少しずつ傷をつけていく。

僕も罪悪感という返り血を浴びる。

でも、僕より君の方がずっと辛いはずだから。

きっとすごく傷つけてしまうけれど、その傷は一生かけても必ず塞ぐから。

僕の狂気じみた身勝手に付き合って。
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