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「私はいつだって味方だから」

「え?」

意外な言葉だった。

たいていの人は、頑張ってねとか、気合い入れて行けとか言うんだけれど。

「私は子どもの頃からずっと、和馬の味方だからね」

その言葉は、僕の頭をふんわりと撫でた。

その小さい手が僕の頭に乗っているような錯覚を覚える。

僕はまた君に勇気をもらっている。

こうやって今も君に救われている。

君の言う通り、僕は撫でられて喜ぶ子犬みたいなものだ。

子犬の邪心も知らず、君は純粋すぎるんだよ。


「ありがとう」

僕が言うとハルはぱっと明るい笑顔を見せた。

明日は絶対に勝つよ。

無駄な自信を持つのは危険だけれど、前に進むための自信は必要だから。

僕は不思議と、心が静まっていくのを感じていた。
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