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ごちゃごちゃ考えていたら、ハルが話しかけてきた。

「今日は将棋会館で対局があったんだよね?」

「うん。そんなこと、よくわかったね」

もしかして、僕のことを調べた?

いやだな、自分のことを調べられるのはあまり好きじゃない。

でも、それが僕を好きになった原因なのか?

調べるなんて、興味を持ってくれたということだし。

それにしても、そんな面白いことは載ってないと思うけど。

「調べたの?」

「うん、ホームページに出てるんだね?対局の予定とか」

調べたってそのくらいなら、まあいいか。

「そんなこと調べて、仕事さぼってたの?」

「違うよっ、昼休み中に見たの!」

ハルは、さぼったと言われたことが心外だったらしく、頬を膨らませた。

その表情はいつも可愛いけれど、今は威力があり過ぎてやっぱり直視できない。
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