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「遥(はるか)ーっ、久しぶりー」

亜矢(あや)が満面の笑みでやって来て、隣に座った。

変わらない人懐っこさに思わず笑顔になる。

「亜矢ちゃん!久しぶり」

「遥、メールの返事、全然くれないんだもん。相変わらず仕事、忙しいの?」

「うん、ごめんね。仕事はまあ…忙しいかな。今日も仕事だったんだ」

「えー!そうなの?」


そう、今日は仕事だった。

飲料メーカーに就職した私は、企画に参加したイベントに出たり、打ち合わせがあったりで、土曜日に仕事が入ることはそう珍しいことでもない。

今日も朝からイベント準備を手伝って、午後には無事イベントが終わった。

早めに終わったから、と荷物を置きに家に戻ってしまったのが、いけなかったんだと思う。
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