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「いろいろって何が？できなくなったらダメなの？」

「いろいろは、いろいろなの！いろいろできなくなったら、私が困るもん……」

そう言ったら、自分で突き放したのに、もう頼ってはいけない実感が沸いてきて、急に悲しくなってきた。

やっぱりすごく辛くて、泣かないように堪えていたのに、喉がグッと痛くなった。

結局我慢できなくて、瞬きをした途端に、涙がポロポロこぼれ出た。

心が弱くなっているのと和馬と離れたくないのと、その両方がごちゃごちゃに混ざっていた。

ダメだ、泣くなんてズルイ。

これじゃ、助けてほしいみたいに見える。

ダメだ、ダメだ。

止めなきゃ。

私は深呼吸をしながら、頬を伝う涙を手のひらで拭った。

「ごめんね。私、最近弱くなっているみたい。ホント、ダメだね。きっと、和馬のそばにいたら頼っちゃうから、ダメなんだよ」

「ダメじゃないよ。弱くなってもいいんだよ。……ごめん、僕のせいだね」

そう言って、和馬がすごく辛そうな顔をしたから、ますます胸が苦しくなった。

なんでそんな顔するの？

胸が痛い。

頑張って泣かないようにしてるのに。

息がうまくできなくなって、嗚咽が止まらなくなる。

「違うっ、私が悪いの。私が和馬に、甘えたから……」
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