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「小林さんは社内恋愛ですもんね?」

「ん、まあね」

他の男性社員の羨望の眼差しを受けるお相手の方は、営業の山崎さん。

当然、かっこよくてお仕事ができる将来有望株だ。

誰も文句の付けようがないカップル。

「お二人はとっても素敵ですよね」

小林さんは目を丸くした。

「そお?立花さんからそんなこと言われるとは思わなかった」

「そうですか?」

「うん、興味なさそうだったから」

なんか、ずいぶんハッキリと言われている気がする。
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