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和馬、本当に私のこと、好きなんだ……。

本当に本当？

もう一度聞きたい。

……私のこと、好き？

でも、そういうことを何度も聞いたりすると、うざいとか思われる。

嫌われちゃう。

聞いても、違う答えが返ってきたりしたら、……耐えられない。


私もそんなにたくさんの人とお付き合いしたわけじゃないけど、和馬は今までの人と様子が違って、どうしたらいいのかわからない。

和馬は手を繋ぐだけでいいの？

今までの人はアレしてコレしてって言ってきたから、何をしてほしいのかわかったけど。

和馬が何をしてほしいのか、わからない。

むしろ、いろいろしちゃダメって言うし。

飯炊き女にならないため？

今まで私がそうやっていろいろ言うこと聞いてたからダメだったってこと？

でも、私、こんなただオロオロするだけで。

これじゃ、すぐに愛想を尽かされちゃうよ。


じっと黙って上を見上げたり地面を見たりする私を見て、和馬は小さく笑った。

「どうしたの？」

言おうとして少し口を開けたけど、やっぱり怖くて口をつぐんで下を向いた。

「なんでもない」

「なんでもないこと、ないでしょ？」