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「和馬は嫉妬深いの?」

「そうだね」

「私、そんなことで嫌いになんてならないよ」

「そう?そんなこと言って、後悔するかもよ」

「?」

和馬は私を離した。

「出かけよう。何かおいしいもの食べよ」

「うん」

私が微笑んだら、和馬も微笑み返してきた。

それがなんだかすごく嬉しくて、また頬が赤くなったような気がした。
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