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「ご飯作るの?」

「無理はしてないよ」

「疲れてないのかな、と思ってさ」

「大丈夫、簡単なの作るから」

「いいけど、買い物に寄ったら君のパジャマを買ってあげることになるよ。いい?」

ハルはサッと赤くなった。

そういう反応が見たくて言っているんだよね。

「……うん」

「会社、早く終わるなんて珍しいね」

「うん、早く終わらせたの」

「ふーん」

そういうものなのか?

僕にはよくわからない。

「ご飯を作るために早く終わらせたの?それはそれで、会社で無理してるんじゃないの?」

「そんなことないよ、そうじゃなくて……」

「?」

「……早く会いたかったから」

すごく小さい声だったけれど、その言葉は僕の胸を突き刺した。

「今すぐここで抱き締めてもいい?」

「ダ、ダメだよっ」

「じゃあ、帰ったらにする」

「……うん」

また頬を染めるハルが可愛くて、手をギュッと握った。
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