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同棲の報告なんて、いい反応が返ってくるはずがない。

「ごめんね、急で」

「妊娠したとかじゃないの？」

「違う違う。そんなことないよ」

「でも、何かあったら傷付いて辛い思いするのは遥ちゃんなのよ。わかってるの？」

お母さんの言葉が、体裁を気にするものではなかったことが意外だった。

お母さん……、私を心配してくれてるの？

「うん、わかってる。お母さん、ありがとう。心配してくれて」

「娘の心配するのは当たり前でしょ」

そう言われたら急に、鼻の奥がツンと痛くなって、涙が沸き上がってきた。

最近の私は本当にすぐ泣いてしまう。

感情の起伏が激しくて、自分でもうまくコントロールができない。

「……ごめんね、お母さん」

「どうしたの？本当に大丈夫なの？」

「うん、大丈夫。そうじゃなくてね、私、お母さんのこと、勘違いしてたから……」

「勘違い？」

そう。

私、お母さんのこと、勘違いしてた。
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