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(3)いつもあなたの味方
今日は初めて会社に指輪をはめて行った。
電車の中でも、ついつい何度も触ってはじっと見てしまった。
小さな石が綺麗に並んだ指輪はキラキラしていて、いつも見蕩れてしまう。
会社に着いたら、さっそく小林さんが目ざとく見つけた。
「これはまた!すんごい指輪貰ったね?彼、必死だね」
「え?そんなことはないと思いますけど……」
「いやいや、いいお値段するよ、コレ。百万はしなくても、数十万単位の代物じゃない?」
「エッ!本当ですか?」
そうなの!
そんなに高くないって言ってたから、せいぜい数万円だと思ってた。
「付き合ったばっかりだもんね?それはまあ、彼も必死かもね」
「えっと……」
和馬が必死?
でも、そうだったかも。
私を連れ戻そうとした時の、あの真剣な切ないまなざしを思い出したら、胸がキュンとした。
電車の中でも、ついつい何度も触ってはじっと見てしまった。
小さな石が綺麗に並んだ指輪はキラキラしていて、いつも見蕩れてしまう。
会社に着いたら、さっそく小林さんが目ざとく見つけた。
「これはまた!すんごい指輪貰ったね?彼、必死だね」
「え?そんなことはないと思いますけど……」
「いやいや、いいお値段するよ、コレ。百万はしなくても、数十万単位の代物じゃない?」
「エッ!本当ですか?」
そうなの!
そんなに高くないって言ってたから、せいぜい数万円だと思ってた。
「付き合ったばっかりだもんね?それはまあ、彼も必死かもね」
「えっと……」
和馬が必死?
でも、そうだったかも。
私を連れ戻そうとした時の、あの真剣な切ないまなざしを思い出したら、胸がキュンとした。