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帰ってから作った今日のカツ丼は、卵のとろとろ具合も味付けも、満足のいく出来上がりだった。

「今日はすごくうまく出来た!」

「いつもハルの料理はおいしいよ?」

「でも、今日のは納得の仕上がりなんだ」

ご機嫌な私を見て和馬は微笑んだ。

「じゃあ、これ食べたら明日勝てるね」

「うん!」

元気にうなずいたものの、ちょっと違和感を感じた。

「明日はね、朝、早いんだ」

「そうなの?」

「うん。大阪だから」

「えっ!大阪に行くの?」

そうだったんだ。

大阪に行くことなんてあるんだ。

「時々あるんだよ、大阪で」

「そうなんだ。……何時からなの?」

「9時から」

「そんなに早いの!今日行かなくていいの?」

「うん、まあ大丈夫だよ。前の日に行くこともあるけど、今回は行かない」

「どうして?」

「ハルの傍にいたいから」

にっこり笑ってそう言うと、和馬はいただきます、と言ってカツ丼を手に取った。
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