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ウトウトしていたら、和馬が布団に入ってきて後ろから抱き締めてきたから、和馬の手の甲に私の手のひらを重ねた。
「起こしちゃった?」
「ううん、まだちゃんと寝てなかった」
「このままこうして寝てもいい?」
「うん」
和馬は少し腕の位置を変えて抱き締め直した。
「こうしてると眠れそう」
「眠れないことなんてあるの?」
「あるよ、いろいろ考えちゃって。でも本当はちゃんと寝た方がいいと思うんだ」
これで眠れるなら、私も和馬の役に立てて嬉しい。
「私なんかでよければ、いつでもどうぞ」
「ハルじゃなきゃダメなんだよ。こうするのは他の人がいい、なんておかしいでしょ」
そう言われて、和馬が知らない誰かを抱き締める姿が一瞬頭をかすめて、胸が苦しくなった。
「ヤキモチ妬いた?」
「……うん」
和馬はククッと笑って腕に力を入れた。
「嬉し過ぎるよ。もっと嫉妬してほしい」
「私、和馬のことが好き過ぎて気が狂いそう」
私が胸の内を告げると、和馬は一瞬間をおいて溜息をついた。
「僕はもう狂ってるよ」
そう言って私の髪に顔を埋めた。
しばらくそのままじっとしていたら、思い出したように和馬が口を開いた。
「起こしちゃった?」
「ううん、まだちゃんと寝てなかった」
「このままこうして寝てもいい?」
「うん」
和馬は少し腕の位置を変えて抱き締め直した。
「こうしてると眠れそう」
「眠れないことなんてあるの?」
「あるよ、いろいろ考えちゃって。でも本当はちゃんと寝た方がいいと思うんだ」
これで眠れるなら、私も和馬の役に立てて嬉しい。
「私なんかでよければ、いつでもどうぞ」
「ハルじゃなきゃダメなんだよ。こうするのは他の人がいい、なんておかしいでしょ」
そう言われて、和馬が知らない誰かを抱き締める姿が一瞬頭をかすめて、胸が苦しくなった。
「ヤキモチ妬いた?」
「……うん」
和馬はククッと笑って腕に力を入れた。
「嬉し過ぎるよ。もっと嫉妬してほしい」
「私、和馬のことが好き過ぎて気が狂いそう」
私が胸の内を告げると、和馬は一瞬間をおいて溜息をついた。
「僕はもう狂ってるよ」
そう言って私の髪に顔を埋めた。
しばらくそのままじっとしていたら、思い出したように和馬が口を開いた。