芸能人とスキャンダル!?―ありえない恋―
「何してたんだよ?」
俯いて、何も答えない私。
「どうせ門限なんて嘘なんだろ?」
嘘だよ。
だって、じゃあ・・・どうすればいいのよ!
「優には、わかんないでしょ!?」
私の気持ちなんて。
・・・彼氏が10個も上の芸能人の人の気持ちなんて。
・・・分かる訳ないだろうけどさ。
「大丈夫かよ・・・?」
完全な八つ当たりなのに、心配してくる優。
また溢れ出た涙。
それを拭おうとしてくれたのか、前に出された手。
「笑美!!!!」
息を切らしながら、後ろから聞こえた声。
顔なんて、見なくても分かる。
・・・春君。
「・・・?」
もちろん、優には分かる訳もなく。首を傾げている。
公園に入って来る春君。
「・・・そこ、どいてや。」
春君は、優に話し掛けた。