芸能人とスキャンダル!?―ありえない恋―
「お疲れ様でしたぁー」
仕事中も、頭から離れないのは笑美の事。
家に帰っても、いつだってそう。
「眠・・・・、」
おもむろに、ベッドに横たわる。
いつもなら笑美が来るはずの時間。昨日の事もあってかまだ来てへん。
そんな事考えてた時。
Pururururu・・・・・・・・・・、
部屋に着信音が鳴り響いた。
「もしもし?」
『春君?仕事は・・?』
「もう終わってん、」
笑美の声を聞くと安心する。
「今どこ?」
『えっ・・・とカラオケの・・・前?』
「今行くから、そこで待っとって、」
笑美の事迎えに行って、どっか寄ってこー、
何て考えて、家を出る仕度をした。
ーガチャ。
ドアを開けた俺の目に入ったのは・・・・、
間違いなく、
涙を流す志乃の姿やった。
「志乃・・・・?どうしたん、」
「・・・・」
何も言わずに、ただ涙を流す志乃を放っておけるはずもなく、
「入り・・・・。」
家に入れた。