芸能人とスキャンダル!?―ありえない恋―
そこでやっと志乃を剥がした。
急いで部屋を出て、


(最悪や・・・!)


笑美の姿を追った。


自分が本当嫌んなる。


笑美を探す度に、後悔が降り積もってく。


(笑美っ・・・、)


何分探したか、公園に笑美を見つけた。


「え・・・・、」


知らん男も一緒に。


「笑美!!!!!!!」


そんなとこ見たらもう抑えも効かんくて、大声出しとった。


「春君・・・・、」


隣りに座る男が俺の事を睨みつける。


あんま勧は良くない方やけど、これはちゃんと分かってん。


・・・コイツ、笑美の事好きや。

この前は、俺やない方がえぇとか言ったけど・・・・


ちゃうな、笑美は譲れへん。


「そこ・・・、どいてや。」


もぅ、大人の余裕なんかあれへん。てかそもそも、俺は大人ちゃうねん。子供でええ。大人とか、子供で分けられんのやったら、そんなん子供でええわ。


「は?」


は?ってなぁ・・・・。
あぁもう歯止め効かへん。


「お前が泣かせたんだろ?」


あぁ・・・、どこまでキレさせれば済むん?


正論なだけに心が痛いけど。


「どけ、ゆーてるやろ!!!!」

笑美は、渡せへんねん!
これだけはどうしても。


自分のエゴやったとしても。
もう何でもええわ。
< 152 / 304 >

この作品をシェア

pagetop