芸能人とスキャンダル!?―ありえない恋―

「え・・・?」


ここ・・・って・・・。


「私ん家・・・。」


「おん。」


何で・・・?
いつもなら春君ん家に帰るはず。なのに何で・・・?


「たまには家族で団欒もしぃひんとな。」


私の気持ちを分かってるのか、分かってないのか。
話す春君。


「う・・・うん。」


何か、動揺してる私。


そんな私に、ニコッと微笑んで。

「俺らはこれからずっ〜と一緒に居られんのやから、家族との時間も大切にしぃ?」


・・・春君は、いつも欲しい言葉をくれる。


「な?」


「うん。」


私は気付かなかった。
私が居なくなってもずっと。
春君が私の背中を見てた事に。


「ただいま〜」


「あらっ?珍しいわね〜おかえりなさい。」


珍しいわね・・・って。
この時間に居ないから仕方ないんだけど。
私一応家族・・・何だけど。


「お姉ちゃんは〜?」


「夏紀君と出掛けてるわよ、そろそろ帰ってくるんじゃないかしら?」


「そっかぁ〜。」


お母さんはいつも一人でご飯食べてるのかな・・・。


「お母さん!ご飯!!!」


「何〜?いきなり、食べなさい?出来てるから。」
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