芸能人とスキャンダル!?―ありえない恋―


「こちらこそ・・・一緒に、居て下さい。」


『ありがとう』


笑った顔が、見えた気がした。


『修学旅行?』


「そう、大阪なんだぁ〜♪何かいいとこある?」


今まで、会えなかった時間を埋めるように。


授業なんかもう、とっくに始まってるのに。


続けた長電話。


『俺ん家?』


「行ける訳ないじゃん!」


でも、やっぱり終わりはあるんだ。

『俺・・・そろそろ行かな。』


「うん、ごめんね?」


『ええって、じゃあな?』


「うん。」


上手く、愛せなくてごめんね。


困らせてばっかでごめんね。


でも・・・


私の勝手でも。


ずっと一緒に居たいんだ。


春君には、


同じ世界で。


せめて同じ目線の、


春君にお似合いの人が沢山居ると思う。


その人達の方がいいかもしれない。


けど・・・。


春君と一緒に居たい。


これだけは譲れない。
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