芸能人とスキャンダル!?―ありえない恋―

「いいじゃん♪春馬さんも見れるんだしっ」


小さく耳打ちしてきた薫。


・・・まぁ、そうなんだけどさ。

二回目のコンサート・・・かぁ。

うん、楽しみだな。


「じゃあ、また明日ねっ!」


「うんバイバ〜イ」


方向が違う梨衣子だけ、先にお別れ。


「あっ薫、私寄ってく所あるからさ。ここでバイバイだわ」


「春馬さんのとこ?」


「ううん。」


「そっか、じゃあね〜」


もしもこの時、寄り道なんかしないで、薫と一緒に帰っていたら。

・・・あんな事には・・・


なっていなかったのかな。


「お姉ちゃんっ」


「笑美っ?」


お姉ちゃんのバイト先。
夏紀君に頼まれて来たんだ。


「忘れ物〜夏紀君がね、バカつって渡してやれってさ」


「あれ?忘れてたのかぁ〜通りでないと思った。」


いや、ないと思ったんなら。
忘れてるでしょ。
普通は。


さすがお姉ちゃん。
< 210 / 304 >

この作品をシェア

pagetop